こんにちは、K です。
日本の大企業で人事として10年以上働いた実体験を活かし、キャリアのあれこれを発信しています。
大企業に就職して3年が経ったけど、実は転職を考えてるんだよね。大企業から小さい会社に転職するのって実際どうなんだろう?
もちろん転職もありだけど、大企業には大企業ならではのメリットもたくさんあると思うよ!この記事では、大企業人事を長くしていたからこそわかるスキル習得上のメリットを解説するね。
大企業に就職して数年したのち、中小企業への転職を考える若手社員の方は多くいらっしゃいます。もちろん中小規模の会社ならではの良さもあり、転職もありですが、大企業ならではのメリットがあることに気づいているでしょうか?
この記事では、「大企業で働くスキル習得のメリット」について詳しく解説します。
下記に当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、スキル習得以外の「大企業で勤務するメリット7選」はこちらの記事をご覧ください。
大企業の仕事の特徴 と 身につくスキル
大企業で身につくスキルを考えるにあたって、「大企業の仕事の特徴」を解説し、「その特徴によって得られるスキル」をそれぞれ説明したいと思います。大企業はスキルがつかない&成長できないと言われることもありますが、個人的にはそれは大間違いだと思います。
大企業の仕事の特徴は3つあります。
なるほど。オペレーションが確立していたり、仕事の「型」があるのはベンチャー企業との違いだね。
そうだね。
ここからは、それぞれについて詳しく解説するよ。
確立されたオペレーション:日常業務は運用が確立されている
仕事をしていると、日々様々なことが起こります。
人事の場合でも、教育や評価などの事前にスケジュールが決まってる仕事もあれば、従業員の病気や怪我などの突発的な仕事、さらには行政向けの緊急対応など、日々様々な仕事を捌いていかないといけません。
中小規模の企業や社歴の浅い企業の場合、企業としての経験の蓄積が少ないですので、企業として初めて対応する仕事が必然的に多くなります。そうした場合には有識者に対応を相談したりしながらなんとか乗り切ることになると思います。
また、ベンチャー企業のように平均的な勤続年数が短い場合、企業としては過去に経験していたとしても、担当者が変わっていてノウハウが残っていないということも大いにあり得ます。
一方、大企業の場合、長年の積み重ねの中で企業として大抵のことは経験してきていますし、比較的きちんとノウハウが残されていますので、ほとんどの日常業務については確立された運用に従って業務を進めることができます。
身につくスキル①:各業務の”完成形”を知ることができる
日常業務の運用が確立しているということは、現時点での「運用の完成形」を知り、身につけることができるということです。そして完成形を知っていると、ベンチャー企業に転職をした場合でも「最終的にどんな姿を目指して運用を確立していけばいいのか」を考えることができます。
「業務マニュアルやノウハウがある」こと自体の希少性を意識して日常業務を行うことで、そういったスキルを身につけることができます。
各業務の運用の完成形を最初から知り、身につけることができるのは大きなアドバンテージになるね。
実際、私自身が転職活動でベンチャー企業の選考を受けた際にも、「完成形からバックキャストして今やるべきことを考えられる」点を高く評価していただきました。
仕事の型がある:各企業で独自の「仕事の型」が明文化されている
大企業には数千人〜数万人にものぼる非常に多くの社員が所属しています。また、転職者が増えてきているとはいえ、その大半は新卒入社の社員が占めています。
そうしたまだキャリアが浅い(ない)社員に効率よく仕事の進め方を教えるために、大企業では「仕事の進め方の型」が明文化されており、日常業務の中で上司や先輩から指導を受けたり、人事主催の教育で教わる機会が多くあります。
「仕事の型」ってどういったもののことだろう?
新入社員向けの報告・連絡・相談の進め方などに加え、いわゆるロジカルシンキングやクリティカルシンキングの使い方なども含まれるよ。
この「仕事の型」は会社の長い歴史の中で脈々と受け継がれ、磨かれ、明文化されたものですので、とても価値の高いものだと思います。
身につくスキル②:ロジカルシンキングをはじめとした基礎スキルを身につけられる
数年も在籍していると、その「仕事の型」が当たり前になってしまうのですが、それは成長している証。特にロジカルシンキングスキルなどはどの会社に行っても通用するスキルが身に付きます。
ロジカルシンキングやクリティカルシンキングが体に染み込んで自然とそうした考え方ができるようになると、知らないうちに大きな強みになるよ。
優秀な先輩・上司が多い:先輩や上司が優秀である確率が高い
最近は優秀な人はベンチャー企業に行くことも多いですが、まだまだ大企業にも優秀な人が多いです。特に、選考プロセスで学力テストやSPIなども行っていることもあり、「地頭」が優秀な人が多い印象があります。
そのため、日常業務の中でも、場当たり的に動くのではなく、論理的に筋の通った原因分析や対策立案が求められます。また、一つ一つの仕事に対して、質の高さやスピードの速さに対する上司や先輩の基準が高いと感じます。
身につくスキル③:仕事の質やスピード感を身につけられる
上述のように優秀な上司や先輩のもとで仕事をしていると、知らず知らずのうちに仕事の質の高さやスピード感が身につきます。
ただし、これは上司や先輩によるところが大きいのは事実です。優秀な人が多い大企業では、優秀な上司や先輩に当たる可能性が高いため、仕事の質やスピード感を身につけられる可能性も高くなる、と理解していただければと思います。
まとめ:大企業だからこそ身につけられるスキル
今回は「大企業の仕事の特徴」と「大企業だからこそ身につけられるスキル」について解説しました。
大企業はスキルがつかない&成長できないと言われることもありますが、個人的にはそれは大間違いだと思います。
大企業だからこそ身につけられるスキルは主に以下の3つです。
キャリア初期に成長したいのならベンチャー企業やスタートアップ企業に行くことが推奨される風潮もありますが、大企業だからこそ身につけられる価値の高いスキルもあると思います。
就職活動をされている方は、是非企業選びの参考にしていただければと思います。
今回は「大企業だからこそ身につけられるスキル」について解説したよ。
スキルの面でも大企業ならではのメリットがあるんだね。
以上、K でした!
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