こんにちは、K です。
日本の大企業で人事として10年以上働いた実体験を活かし、キャリアのあれこれを発信しています。
今年の4月に大手起業に入社して新社会人になったけど、配属が希望通りじゃなかったり、働かないおじさんに遭遇したり、驚くことが多いんだよね。
実際会社働いてみると、びっくりするようなことも多くあるよね。この記事では新社会人のあるあると、そうしたことが辛くなった時にやるべきことを解説していくよ。
大企業に入社した新社会人の方の中には、いわゆる配属ガチャや上司ガチャでハズレを引いてしまったり、飲み会幹事の仕事に戸惑ったり、新入社員研修の内容に驚いたり、様々な経験をした方がいると思います。
この記事ではそうした新社会人の方に向けて、「新社会人あるある」と「そうしたことが辛くなった時にやるべきこと」を解説していきます。
下記に当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
1.大企業新社会人あるある
1)入社1ヶ月
まずは入社1ヶ月目のあるあるです。
① 配属ガチャでハズレを引く
1つ目はいわゆる「配属ガチャ」です。一部の企業を除き、一般的な日本企業は入社後の職種を限定しない「総合職」として学生を採用し、配属先は入社後に決定します。
入社後に配属希望を出すことはできますが、ある部署を希望する人数が部署側の必要人数を超えた場合、超えた人数分は希望以外の部署に配属されることになります。営業をやりたいと言っていた人が工場管理部署に配属されたり、広報をやりたいと言っていた人が経理に配属されたり。
この配属ガチャは新入社員の”あるある”であることに加え、「異動」や「出向」についても希望していない異動・出航を命じられる可能性は十分あり、今後の会社人生でもずっとついてまわる”あるある”だとも言えます。
② 上司ガチャ・先輩ガチャでハズレを引く
2つ目のあるあるは「上司・先輩ガチャ」です。配属ガチャに関しては一応配属希望を出すことができていましたが、上司・先輩に関しては一切自分で選ぶことはできません。どんなに良い会社であっても、上司・先輩との関係は所詮は「人と人の関係」です。どうしても合わない人は当然いますし、中にはハラスメントに近いような人や、マネジメント能力が全くないような人がいるのも事実です。
2)入社3ヶ月
続いて、入社3ヶ月目ごろのあるあるです。
① 現場実習/工場実習に送り込まれる
1つ目は、「現場実習/工場実習に送り込まれる」です。特にメーカーに就職した方の多くは、この現場実習を経験することになると思います。詳しくは以下の過去記事で解説しているので、是非こちらも併せてご覧ください。
Kが思う現場実習の意味・目的は以下の2点です。
目的ⅰ 製品を作る/売ることの実態を知る
目的の一つ目は、主にオフィスで働くホワイトカラーの社員が普段は感じることのできない「現場の実態」を体験し、「製品を作る/売ることの実態を知る」ことです。ホワイトカラーの社員が理解すべき現場の実態としては、以下のような内容が挙げられます。
目的ⅱ 現場との向き合い方を知る
目的の2つ目は、「現場との向き合い方を知る」ことです。「製品を作る/売ることの実態を知る」ことに加え、それを踏まえて「現場との向き合い方を知る」ことが重要です。
私は10年以上メーカーで人事をしてきましたが、「メーカーで出世をしている人は現場から信頼されている人が多い」と感じます。現場の方達から、「あいつはホワイトカラーだけど現場感を持っていて、現場のことをよくわかっている」と感じてもらえると、現場の協力が得たい時にサポートをしてくれますし、いい協力関係を築くことができます。
② 忘年会・飲み会幹事に任命される
2つ目は、「忘年会や新年会などの飲み会幹事に任命される」です。
部下の育成のことをしっかり考えている上司の場合、新入社員に飲み会幹事を任せるのには「人材育成上の意図」があります。しかし、幹事を任された新入社員からすると「バリバリ働こうと思ってたのに飲み会幹事の仕事かよ!」と思ってしまうのも無理はないと思います。
飲み会幹事を任せる人材育成上の意図については、以下記事で詳しく解説していますので、是非併せてご覧ください。
3)入社半年
最後に、入社半年頃のあるあるです。
働かないおじさん(妖精さん)を発見する
1つ目は、「働かないおじさん(妖精さん)を発見する」です。終身雇用・年功序列の文化が根強い日本企業では、どんな会社・どんな部署にもいわゆる働かないおじさんがいるのではないかと思います。新入社員のうちは「なんであの人は全然働いていないのに高い職位・資格なんだろう」と思うものですが、しばらくすると「そういうものか」と慣れてしまいます。
働かないおじさんがなぜ生まれるのか、そして自分がそうならないためにどうすれば良いのかは以下の記事で詳しく解説していますので、是非併せてご覧ください。
報連相で悩む
2つ目は、「報連相で悩む」です。仕事を覚え始めて最初に上司から口酸っぱく言われるのが、この報連相ではないかと思います。ドラブルが起こった際、自分の仕事だからと思って一生懸命取り組んでいたら「相談が遅い」と怒られたり、特にトラブルがない日々を送っていたら「報告がない」と怒られたり。社会人であれば誰もがそんな経験をしたことがあると思います。
実際、新入社員以外でも報連相に苦手意識を持っていたり、上司に報連相するのが怖いと感じている人は多くいます。報連相のコツについては以下記事で解説していますので、是非併せてご覧ください。
2.”あるある”を辛く感じた時にやるべきこと
ここでは、ここまで紹介したような出来事を辛いと感じ、「今の会社に合ってないかもしれない」と思った時にやるべきことを解説します。将来的に転職をするにしてもしないにしても、入社1年目からしておくべきことは3つあります。いざ転職しようと思ったときにこれらが準備されていないと、思った通りの転職活動ができない可能性が高いため、早いうちから備えておくべきだと思います。
1)自分の市場価値とキャリアシナリオを知る
まず一つ目は、「自分の市場価値とキャリアシナリオを知る」です。将来的に転職するにしてもしないにしても、自分の市場価値を知っておくのはマストです。いざ転職しようとしたときに年収ダウンの求人しかない・・・ということにならないために、無料アプリでいいので市場価値は測っておきましょう。
個人的にはVIEWという無料アプリがおすすめです。3分程度の簡単なアンケートを入力すると、自分の価値観に沿ったキャリアシナリオや市場価値をAIが解析して提案してくれます。
参考|「VIEW」使い方
ⅰ.以下リンクからアプリをダウンロード
まずは、アプリをダウンロードします。以下リンクをクリックすると、appのダウンロードが可能です。
ⅱ.「3分でキャリア診断」を選択
アプリダウンロードができたら、アプリを立ち上げ、キャリア診断を開始します。
ⅲ.簡単なプロフィールを登録(所要時間2分程度)
続いて、簡単なプロフィールを入力します。
ⅳ.簡単な価値観に関する質問に回答(所要時間1分程度)
最後に、価値観に関する質問に回答します。あまり熟考せず、直感で答えていきましょう。入力が必要な内容は以上で終了です。
参考|「VIEW」の診断結果イメージ
参考までに、私の診断結果をご紹介します。ここまで具体的に市場価値やキャリアイメージを診断してくれるサービスは初めて経験しました。結果が非常にわかりやすく、キャリアを考える参考になります。
ダウンロードリンクも再掲しておきます。
ⅰ.キャリアシナリオ+市場価値
診断結果の1つ目は、キャリアシナリオと、シナリオごとの想定年収(市場価値)です。価値観や経歴との相性順に、14パターンのキャリアシナリオが提案されます。
それぞれのシナリオについて、詳細な内容も見ることができます。
ⅱ.Personality Insights(強みの診断)
もう一つは、個人の強みや特徴の診断です。以下のイメージは途中までで切っていますが、より詳しい分析がさらに下に続きます。無料でこうした診断をしてもらえるのも、このアプリの特徴の一つです。
2)転職エージェントに登録して世の中を知る
こちらも、転職するにしてもしないにしても、新入社員として会社に入社した時から転職エージェントには登録しておくのがおすすめです。
私自身、入社1年目から転職エージェントに登録していましたが、「自分の経験値だとどんな求人があるのか」を知れたり、「無料のキャリア相談で頭の中が整理」されたり、非常に有益でした。私は結果的にそれが転職につながりましたが、「もしいい求人がいいタイミングであれば転職も考える可能性がある」ぐらいの気持ちで全く問題ありません。
個人的にお勧めするのは以下の転職エージェントです。
若手の転職におすすめの転職エージェント
① 成果主義の企業のみ紹介する人材エージェント【識学キャリア】
② 20代のための就職・転職支援【えーかおキャリア】
3)自分のキャリア観や価値観を明確にしておく
今の会社に不満があって転職を考える人が最初に当たる壁が「自分のキャリアの軸がないこと」です。特に大企業に長年勤めていると「会社のために働く」という意識が強くなり、なぜ今の仕事をしているのかを自分軸で答えられない人が非常に多くなります。
いざ転職を考えたときにそうならないよう、若手のうちから自分のキャリア感やキャリアの軸を整理し、明確にしておくことを強くおすすめします。
個人的には、初回無料でキャリア相談ができる「マジキャリ」がおすすめです。初回相談の申し込みは1分程度で完了します。
長年一つの会社で働いていると、会社のためや上司のために働く、という意識が強くなってきます。もちろん他人に認めてもらうことは素晴らしいことです。しかし、ここには「他人に認められるために自分の価値観の軸をずらさなければいけない」危険性も孕んでいると感じます。
仕事内容が「自分軸」でも納得感のある仕事であればいいのですが、やもすると会社からアサインされる仕事や、会社が理想とするキャリアに、自分の価値観を合わせにいくような形になってしまう恐れがあります。
この「自分軸」で納得感のある仕事をするために必要なことが「自分のキャリア観や価値観を把握していること」です。自分にはどんな強みがあり、人生やキャリアをどのような価値観を持って過ごすのか。これは一人で考えていてもなかなか明確にするのは難しいものです
以上、K でした!
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