飲み会幹事や忘年会幹事はなぜ新人・新入社員なのか |これってパワハラ?

キャリア
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この記事でわかること

新人が飲み会幹事をやらされる理由
・飲み会幹事をやるメリットデメリット
幹事を頼まれた場合にどう対応すべきか

忘年会の幹事を頼まれてしまったよ。なぜ新人が幹事をやらされるんだろう・・・。

K
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新人や若手は飲み会幹事を頼まれるよね。この記事では、上司の目線から狙いを解説するよ。

新人・新入社員の方の中には、飲み会幹事を任されて困っていたり、「パワハラでは?」「なぜ新人が?」といった疑問を感じている方が多くおられます。

この記事では、上司や先輩の目線から、「なぜ新人・新入社員に飲み会の幹事をお願いするのか」を解説していきます。

ただ、全ての上司がこの記事で解説するような「育成上の狙い」を持って飲み会幹事をお願いしているとも限りません。パワハラだと感じる場合には異動や転職も考えるべきだと思います。

そういった場合も、いきなり「転職しよう」と考えるのではなく、まずは「VIEW」や「ミイダス」を使って自分の市場価値や強み弱みを知り、冷静にキャリアの選択肢を考えるのがオススメですよ。

また、飲み会幹事で失敗しないための具体的な段取りや準備の手順についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

この記事を書いた人

大企業の人事で10年以上勤務し、採用・両立支援・副業・キャリア支援などを幅広く経験。その後、人事専門コンサルに転職し、大企業を中心に人事面をサポート。

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まとめ|なぜ新人は飲み会幹事をやらされるのか

まずは結論から。

新人・新入社員が飲み会幹事をやらされる理由は、「実力がわからない新人に対して付与する仕事は以下の条件を満たしたものが望ましく、親睦会幹事はこの条件を満たしているちょどいい仕事だから」です。

新人に付与する仕事の条件

・失敗しても経営に影響が小さい
・業務遂行力を総合的に試せる
・対人能力も確認できる
・新入社員にとっては難易度が高い

1.飲み会幹事に関する世の中の声

ここからは、新人や若手が飲み会幹事を任される理由を解説していきます。

まずは、Twitterで飲み会幹事に関するコメントを見てみます。

ネガティブな声だけでなく、意外とポジティブなコメントも多く見られます。

ネガティブな声

新人に幹事をさせる会社はブラック

誰も幸せにならない

ポジティブな声

飲み会幹事は差をつけるチャンス

飲み会幹事で仕事の仕方を覚える

2.上司の目線から理由を考える

なぜ新人や若手に飲み会の幹事をお願いするのかを、上司や先輩の立場から考えてみます。

まずは、その前提として、「上司の仕事とは何か」を解説します。

上司の仕事とは何か

上司の仕事は、まとめると以下の2点に集約されます。

上司の仕事とは

① 短期的な組織目標を達成すること 
② 将来の種蒔きの為に部下を育成すること

短期的な組織目標を達成する

あなたの所属する組織には、組織としての目標があります。

営業部署なら売り上げ目標、経理部署なら経費削減目標、技術部署なら開発目標などです。

あなたの上司は、会社から期限までに目標達成することを求められていますので、目標を細分化して部下に割り振り、必要な支援を与えながら目標達成させようとします。

また、人によっては目標が難しすぎたり、逆に簡単すぎる場合もあるので、日々のコミュニケーションを通じて仕事の分担を調整したりもします。

将来の種蒔きの為に部下を育成する

上司には短期的な組織目標を達成することに加えて、部下を育成することが求められています。

育成といってもOff-JTだけではなく、
・仕事を付与して
・支援をしながら目標達成させ
・フィードバックと評価をする
という育成のサイクルを回す中で実務力や専門性を身に付けさせるOJTも含まれます。

なぜ新人に飲み会幹事をお願いするのか

そんな上司にとって、新しく配属されてきた新入社員はどう見えているでしょうか

これからこの新入社員を育て、成果を上げさせなければいけない。そのために、“実力少し上”の仕事を与え、支援しつつ、目標達成させる経験をさせたい。しかし、果たして実力はどれほどなのか?実力以上の仕事に取り組むガッツはあるのか?

上司の心の中はこんな感じだと思います。

上司
上司

このメンバーはどれほどの力があって、難しい仕事を最後までやり切るガッツはあるのかな。

もしあなたが上司だとしたら、そんな部下に対して、最初にどんな仕事を付与するでしょうか。

恐らく、最初に付与する仕事は以下のような条件を満たしたものになると思います。

新人に付与する仕事の条件

・失敗しても経営に影響が小さい
・業務遂行力を総合的に試せる
・対人能力も確認できる
・新入社員にとっては難易度が高い

K
K

こういう仕事だったら、新人や若手でも任せてみようと思えるね。

もちろん、通常業務の中でこの条件を備えた業務があるのであればその仕事が付与されると思います。

しかし、そんな都合のいい仕事が全ての職場にあるわけもありませんので、その代わりに親睦会幹事をお願いすることになるのです。

3.どう対応するのが正しいのか

上司からの指示が明らかにパワハラだと思えるようなものであれば従順に従う必要はないのかもしれません。しかし、上記のような意図が少しでも感じられるのであれば、「親睦会幹事を任されたあなたは今試されている」とも言えます。

「時代遅れな会社だ」と適当にこなすのか、「これはチャンスだ」と精一杯取り組むのか。

ここで精一杯取り組み、上司の想定を超える成果を上げれば、次はもっと難しい仕事をもらえるかもしれません。そしてその仕事にも精一杯取り組めば、さらに成長できる仕事を任されて・・・と、いい成長のサイクルに入ることができるかもしれません。

あなたの職場にいるキラキラと活躍している先輩はそうやって面白い仕事を手に入れてきたのです。将来に渡って実力以上の面白い仕事をもらえるのか、実力以下の仕事しかもらえないのか、もしかしたらここが分かれ道かもしれません。

個人的には、今の会社でやっていこうという思いが強いのであれば、新入社員や若手の方には目の前の与えられた仕事に120%の力で取り組んでみることをおすすめしたいと思います。

Twitterでも、以下のようなコメントが見られました。

上司目線での世の中のコメント

新人の力量を測るには飲み会幹事が最適

飲み会幹事には人間力が必要

4.入社1年目からするべき3つのこと

ここまでご紹介したことは「今の会社でやっていこうとい思いが強いのであれば正解だと思います。ただ、これはいわゆる終身雇用や年功序列を前提とした企業の考え方であることは否めません。

入社から数年はキャリアの一番大事な時期。若いうちから裁量のある会社で働きたい方は、転職も視野に入れた活動を進めるべきだと思います。ここからは、実際に転職するかどうかに関わらず、「新入社員の時からやっておくべき3つのこと」について詳しく解説していきます。

1)自分の市場価値とキャリアシナリオを知る

まず一つ目は、「自分の市場価値とキャリアシナリオを知る」です。将来的に転職するにしてもしないにしても、自分の市場価値を知っておくのはマストです。

いざ転職しようとしたときに年収ダウンの求人しかない・・・ということにならないために、無料アプリでいいので市場価値は測っておきましょう。

個人的にはVIEWという無料アプリがおすすめです。3分程度の簡単なアンケートを入力すると、自分の価値観に沿ったキャリアシナリオや市場価値をAIが解析して提案してくれます。

新入社員も使うべきキャリア診断+市場価値診断アプリ「VIEW」

参考|「VIEW」使い方

ⅰ.以下リンクからアプリをダウンロード

まずは、アプリをダウンロードします。以下リンクをクリックすると、appのダウンロードが可能です。

新入社員も使うべきキャリア診断+市場価値診断アプリ「VIEW」

ⅱ.「3分でキャリア診断」を選択

アプリダウンロードができたら、アプリを立ち上げ、キャリア診断を開始します。

ⅲ.簡単なプロフィールを登録(所要時間2分程度)

続いて、簡単なプロフィールを入力します。

ⅳ.簡単な価値観に関する質問に回答(所要時間1分程度)

最後に、価値観に関する質問に回答します。あまり熟考せず、直感で答えていきましょう。入力が必要な内容は以上で終了です。

参考|「VIEW」の診断結果イメージ

参考までに、私の診断結果をご紹介します。ここまで具体的に市場価値やキャリアイメージを診断してくれるサービスは初めて経験しました。

ⅰ.キャリアシナリオ+市場価値

診断結果の1つ目は、キャリアシナリオと、シナリオごとの想定年収(市場価値)です。価値観や経歴との相性順に、14パターンのキャリアシナリオが提案されます。

それぞれのシナリオについて、詳細な内容も見ることができます。

ⅱ.Personality Insights(強みの診断)

もう一つは、個人の強みや特徴の診断です。以下のイメージは途中までで切っていますが、より詳しい分析がさらに下に続きます。無料でこうした診断をしてもらえるのも、このアプリの特徴の一つです。

2)自分の強み弱みを知る

今後のキャリアを考えるにあたって、市場価値と合わせて、自身の強み弱み(コンピテンシー)を把握しておきましょう。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

3)転職エージェントに登録して世の中を知る

こちらも、転職するにしてもしないにしても、新入社員として会社に入社した時から転職エージェントには登録しておくのがおすすめです。

私自身、入社1年目から転職エージェントに登録していましたが、「自分の経験値だとどんな求人があるのか」を知れたり、「無料のキャリア相談で頭の中が整理」されたり、非常に有益でした。

私は結果的にそれが転職につながりましたが、「もしいい求人がいいタイミングであれば転職も考える可能性がある」ぐらいの気持ちで全く問題ありません。

個人的に20代の若手にお勧めするのは以下の転職エージェントです。

まとめ

今回は「なぜ新人や若手は忘年会や新年会等の幹事をやらされるのか」と「入社1年目からやっておくべき3つのこと」を解説しました。

まず、新人が飲み会幹事をやらされる理由は、「実力がわからない新人に対して付与する仕事は以下の条件を満たしたものが望ましく、親睦会幹事はこの条件を満たしているちょどいい仕事だから」です。

新人に付与する仕事の条件

・失敗しても経営に影響が小さい
・業務遂行力を総合的に試せる
・対人能力も確認できる
・新入社員にとっては難易度が高い

そのため、「親睦会幹事を任されたあなたは今試されている」とも言えます。将来に渡って実力以上の面白い仕事をもらえるのか、実力以下の仕事しかもらえないのか、もしかしたらここが分かれ道かもしれません。

ただ、全ての上司がこの記事で解説するような「育成上の狙い」を持って飲み会幹事をお願いしているとも限りません。パワハラだと感じる場合には異動や転職も考えるべきだと思います。

そういった場合も、いきなり「転職しよう」と考えるのではなく、まずは「VIEW」や「ミイダス」を使って自分の市場価値や強み弱みを知り、冷静にキャリアの選択肢を考えるのがオススメですよ。

K
K

個人的には、飲み会幹事の仕事であっても、まずは目の前の与えられた仕事に120%の力で取り組み、並行して転職も視野に入れた活動を進めておくべきだと思います。

以上、K でした!

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