この記事では、村田製作所の育休・育児休暇の概要や有給・休職制度の利用実態、女性活躍の実態などを丁寧に解説していきます。
採用HPには掲載されていない両立関連人事制度の全体像に加え、両立しやすさの目安になる「男性育休取得率」の実態や、有給・休職利用実績・女性管理職数なども具体的な数値で紹介するので、是非最後までご覧ください。
制度が整っていても利用できなければ意味がないから、具体的な数値を合わせて確認できるのは嬉しいね。
下記に当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
村田製作所をはじめとした優良企業への転職を検討する場合、まずは自分の市場価値や強み弱みを把握することから始めることが必要です。
以下の記事を是非参考にしてください。
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また、以下記事でその他の企業のワークライフバランスの取り組みを詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
1.村田製作所の両立関連人事制度の概要
前提として、両立関連人事制度には「法律で全ての企業に義務付けられた制度」と「各企業が独自(もしくは法を上回って)設定した制度」があります。
まずは村田製作所の両立関連人事制度の全体像を確認した上で、「独自の制度」として特徴的なものをいくつか取り上げて解説します。
まず、以下は採用HPからの抜粋です。
続いて、投資家向けレポートの中に法律を上回る両立支援制度が掲載されていましたので、そちらの抜粋です。
上記の制度の内、特徴的なものをいくつかを取り上げて解説します。
1)育児休職(育休)・育児休暇
法律上、育児休職制度(育休)は「子が1歳に達するまで」とされていますが、保育所に入れない等の事情がある場合は2歳まで延長が可能です。
村田製作所の採用HPには、育休は「最長、子供が満2歳到達まで」となっているのですが、法を上回る制度を一覧化した企業HPには育児休職制度が掲載されていないことから、村田製作所の育休制度は恐らく「法律通り」の制度になっているのだろうと考えられます。
村田製作所の育児休職制度は恐らく「法律通り」だと思うよ。
2)短時間勤務
法律上、短時間勤務制度は「子が3歳に達するまで」とされていますが、村田製作所では「小学校6年生(12歳)終了まで」とされています。
時間短縮は1日最大2時間となっていますので、例えば8時間が所定労働時間の場合に6時間勤務にすることが可能というイメージです。
保育園や小学校に入学しても、両親はお迎えや習い事への送迎でまだまだ対応が必要ですので、2時間とはいえ時短制度を使用できるのは非常にありがたい制度だと感じます。
3)子供看護休暇
村田製作所の「子供看護休暇」は法律でいうところの「子の看護休暇」のことです。
法律上、子の看護休暇は「小学校就学(6歳)まで」に「子供一人につき年間5日(二人以上の場合は年間10日)」とされていますが、村田製作所では「小学校卒業(12歳)まで」に「子供一人につき年間5日(二人以上の場合は年間10日)」取得が可能となっています。
日数としては法律通りですが、小学校卒業まで使用できるのはとてもありがたいと感じます。先ほどの時短制度も含め、「小学生の間も育児支援を継続する」ことに力を入れているのだと感じます。
すごく目立つ制度というわけではないけれど、小学生の間も育児支援を継続してもらえるのはありがたい制度だと思うよ。
村田製作所をはじめとした優良企業への転職を検討する場合、まずは自分の市場価値や強み弱みを把握することから始めることが必要です。
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2.村田製作所の両立関連人事制度活用状況(数値)
続いて、ここからは育児との両立のしやすさの目安になる「男性育休取得率」の実態や、年休取得日数・平均残業時間・女性管理職数などを具体的な数値で紹介していきます。
1)育児休職(育休)取得数・取得率(男女)
村田製作所の公開情報の中には育児休職取得率の経年変化の情報はありませんでした。
しかし、Murata Value Report2022の76ページに「育児においては、継続的な育児休業取得支援の結果、男性の育児休業取得率は2021年度に18.2%へと向上しました。また、女性の育児休業取得率は、100%を継続しています」との文言を見つけました。
男性の育児休業取得率の全国平均は14%程度ですので、全国平均よりも少し高い水準です。
子供が生まれた男性社員の5人に1人程度が育児給食を取得するということですので、まだ「男性も育児休職をとるのが当たり前」という風土にはなっていないのだろうと思います。しかし、継続的に育児休業取得支援をおこなっているとのことで、会社として男性の育児参画も後押ししようとする姿勢は垣間見えます。
2)年次有給休暇取得率
こちらは、年次有給休暇の取得率です。
年次有給休暇は一定日数を付与することが法律で義務付けられていますが、取得促進は企業に任されています。この「付与された年次有給休暇をどれだけ消化しているか」がこの数値です。
2017年以降、継続して70%前後の取得率となっています。
年次有給休暇取得率の全国平均は56.6%ですので、全国平均よりはある程度高い水準となっています。年間20日付与されたとして平均14日取得できるということですので、月に1日程度は休暇を取得できるイメージとなります。
(関連記事)年次有給休暇を取得しやすい会社の見極め方
3)女性管理職数(女性活躍)
最後に、女性活躍の目安となる、女性管理職数の推移です。
女性管理職比率が2021年で2.4% (731人中18人)となっています。世の中の平均は9.4%ですので、決して高い数値ではありません。しかし、少しずつではありますが、女性管理職数が増えていることがわかります。
また、合わせて採用人数に占める女性比率を見てみると、2017年以降女性比率を上げていることがわかります。
女性管理職比率の増え方としてはかなり緩やかではありますが、採用に占める女性比率を増やしながら、管理職登用も増やしていこうとする企業としての姿勢は垣間見える結果となっています。
3.優良企業へ転職するためにやるべき3つのこと
村田製作所のようにワークライフバランスに関する制度が整った会社へは、誰もが転職したいと思うものです。そのため、いざいきなり転職活動を始めてもなかなか簡単には転職が成功しないのも事実です。
ここからは、いざ転職活動を始める前に、若手のうちからやっておくべき3つのことを紹介します。
1)自分の市場価値とキャリアシナリオを知る
まず一つ目は、「自分の市場価値とキャリアシナリオを知る」です。将来的に転職するにしてもしないにしても、自分の市場価値を知っておくのはマストです。いざ転職しようとしたときに年収ダウンの求人しかない・・・ということにならないために、無料アプリでいいので市場価値は測っておきましょう。
個人的にはVIEWという無料アプリがおすすめです。3分程度の簡単なアンケートを入力すると、自分の価値観に沿ったキャリアシナリオや市場価値をAIが解析して提案してくれます。
■キャリアシナリオ毎の想定年収を知ろう
参考|「VIEW」使い方
ⅰ.以下リンクからアプリをダウンロード
まずは、アプリをダウンロードします。以下リンクをクリックすると、appのダウンロードが可能です。
ⅱ.「3分でキャリア診断」を選択
アプリダウンロードができたら、アプリを立ち上げ、キャリア診断を開始します。
ⅲ.簡単なプロフィールを登録(所要時間2分程度)
続いて、簡単なプロフィールを入力します。
ⅳ.簡単な価値観に関する質問に回答(所要時間1分程度)
最後に、価値観に関する質問に回答します。あまり熟考せず、直感で答えていきましょう。入力が必要な内容は以上で終了です。
参考|「VIEW」の診断結果イメージ
参考までに、私の診断結果をご紹介します。ここまで具体的に市場価値やキャリアイメージを診断してくれるサービスは初めて経験しました。結果が非常にわかりやすく、キャリアを考える参考になります。
ダウンロードリンクも再掲しておきます。
■キャリアシナリオ毎の想定年収を知ろう
ⅰ.キャリアシナリオ+市場価値
診断結果の1つ目は、キャリアシナリオと、シナリオごとの想定年収(市場価値)です。価値観や経歴との相性順に、14パターンのキャリアシナリオが提案されます。
ⅱ.Personality Insights(強みの診断)
もう一つは、個人の強みや特徴の診断です。以下のイメージは途中までで切っていますが、より詳しい分析がさらに下に続きます。無料でこうした診断をしてもらえるのも、このアプリの特徴の一つです。
2)自分の強み弱みを知る
二つ目は、「自分の強み弱みを知る」です。
キャリアを検討するにあたって、自分自身が何が得意で何が不得意なのかを把握しておくことは必須です。
以下のミイダスというサービスで非常に詳しい強み弱みの分析をすることができるため、ぜひ活用しましょう。
3)転職エージェントに登録しておく
こちらも、転職するにしてもしないにしても、新入社員として会社に入社した時から転職エージェントには登録しておくのがおすすめです。
私自身、入社1年目から転職エージェントに登録していましたが、「自分の経験値だとどんな求人があるのか」を知れたり、「無料のキャリア相談で頭の中が整理」されたり、非常に有益でした。私は結果的にそれが転職につながりましたが、「もしいい求人がいいタイミングであれば転職も考える可能性がある」ぐらいの気持ちで全く問題ありません。
個人的にお勧めするのは以下の転職エージェントです。
若手の転職におすすめの転職エージェント
① type転職エージェントハイクラス
② 20代のための就職・転職支援【えーかおキャリア】
4)自分のキャリア観や価値観を明確にしておく
今の会社に不満があって転職を考える人が最初に当たる壁が「自分のキャリアの軸がないこと」です。特に大企業に長年勤めていると「会社のために働く」という意識が強くなり、なぜ今の仕事をしているのかを自分軸で答えられない人が非常に多くなります。
いざ転職を考えたときにそうならないよう、若手のうちから自分のキャリア感やキャリアの軸を整理し、明確にしておくことを強くおすすめします。
長年一つの会社で働いていると、会社のためや上司のために働く、という意識が強くなってきます。もちろん他人に認めてもらうことは素晴らしいことです。しかし、ここには「他人に認められるために自分の価値観の軸をずらさなければいけない」危険性も孕んでいると感じます。
仕事内容が「自分軸」でも納得感のある仕事であればいいのですが、やもすると会社からアサインされる仕事や、会社が理想とするキャリアに、自分の価値観を合わせにいくような形になってしまう恐れがあります。
この「自分軸」で納得感のある仕事をするために必要なことが「自分のキャリア観や価値観を把握していること」です。自分にはどんな強みがあり、人生やキャリアをどのような価値観を持って過ごすのか。これは一人で考えていてもなかなか明確にするのは難しいものです。
まとめ:村田製作所の両立関連人事制度と制度活用等の実態
今回は、村田製作所の両立関連人事制度の概要と「男性育休取得率」の実態や、年休取得日数・女性管理職数などを具体的な数値で紹介しました。
まとめると、村田製作所の両立関連人事制度や実態は以下の通りだと言えます。
村田製作所を就職先の候補と考えている方で、「仕事も頑張りたいけど家庭や育児も大切にしたい」という思いを持っていらっしゃる方は、今回お伝えした内容を参考にしていただきながら、就職活動を進めていただければと思います。
趣味や生活も大切にしながら長く働くために、事前に両立支援制度等の概要や実態を知ることはとても大事だよ。是非この記事を参考に就職活動を進めてみてね。
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