こんにちは、K です。
4月に入社したメーカーの工場実習があまりにきつくて・・・リタイアしてしまいそうだよ。
工場実習は私も経験したけど、すごくきついよね。実際に同期でもリタイアした人が何人もいたよ。
メーカーに入社をした新入社員の方の中には、入社後の研修で「現場実習(工場実習)」に行かれる方が多くいらっしゃると思います。中には「行けと言われたから行くけど、何の意味があるんだろう・・・」と思っている方もおられるかもしれません。
しかし、現場で働く方と比べたらお給料の高いホワイトカラーの新入社員をわざわざ現場に行かせるには、それなりの理由や目的があるはずです。また、この理由や目的をきちんと理解しているかどうかで、現場実習の数ヶ月間で得られるものも変わってくるかもしれません。
この記事では、現場実習に行くことになった新入社員/新人の方に向けて、「現場実習(工場実習)の目的や意味」と「現場実習で学んだこと」を解説していきます。
下記に当てはまる方は、ぜひ最後までご覧ください。
1.ホワイトカラーの仕事と、現場の仕事の違い
現場実習の目的を考える前に、そもそもの前提として、「会社からホワイトカラーの社員への期待」を考えてみます。
① 大手メーカーの仕事の流れ
メーカーは最終的には「物を作って売る」ことによって利益を出していますが、何を作るのかを考える「製品企画」や、会社組織の維持運営をする「バックオフィス」など、さまざまな仕事が支えあって運営されており、その全体像を大まかに示すと、以下のようになっています。
② ホワイトカラーの仕事の特徴
上で示したメーカーの仕事の流れのうち、ホワイトカラーの社員は主に赤枠で囲われた仕事に配属されます。
これらの仕事は「技術的な専門性」や人事・経理といった「特定分野の専門知識」が必要とされたり、決まった型がなく「創造性」を発揮する必要があるなど、高度なスキルが必要とされる仕事です。
新入社員の場合はまだそうしたスキルを持ち合わせていないことも多いですが、将来的にはそうした人材になることがホワイトカラーの社員には期待されています。
③ 現場の仕事の特徴
一方で、現場の仕事の特徴はどういったものでしょうか。
製造現場では、ベルトコンベアの上を流れる製品に部品を取り付けたり、部品の運搬が行われたりしています。また、設備(機械)が担っている作業も多く、人と設備が同じ場所で働いています。
こうした仕事では、「効率よく」「安全に」作業が行われることが非常に重要ですので、多くの作業は「作業要領(作業手順)」が明確に定められ、誰がやっても同じ成果物ができるように「標準化」されています。
もちろんより効率の良い作業方法を見つけるために創造性を発揮したり、設備の故障に対応するための専門知識が必要とされることもありますが、一般作業者の場合、まずは「作業要領」に従ってきちんと作業を行うことが重要になります。
2.現場実習の目的と学びたいこと
上記を踏まえた上で、ここからはホワイトカラーの社員が現場実習に行く目的と学びたいことについて解説します。Kとしては、大きく2点あると考えます。
目的① 製品を作る/売ることの実態を知る
目的の一つ目は、主にオフィスで働くホワイトカラーの社員が普段は感じることのできない「現場の実態」を体験し、「製品を作る/売ることの実態を知る」ことです。
現場の実態としては、以下のような内容が挙げられます。
暑い/寒い/しんどい/単純作業・・・
「現場の実態」として挙げられるのが、作業環境です。工場はオフィスと違ってエアコンがガンガンに効いていることはありませんし、外での作業も多くあります。そのため、夏は暑く、冬は寒いのが当たり前。そうした環境でものづくりをすることの大変さを身にしみて感じることができます。
また、仕事中は基本的には同じ作業を繰り返すことになります。そのため、単調な作業に飽きてしまったり、しんどいと感じることも多いと思います。
プレッシャーと誇り
一方で、実際に「自分が作ったものが世の中に出ていく」ことにはプレッシャーと誇りを感じます。
もし自分が作業を間違えて、検査でも発見されなければ、不良品を世の中に出してしまう事になるというプレッシャーは特に実習初期には強く感じるものと思います。
また、自分が担当した製品が世の中で使われているのを見たときに、「もしかしたら自分が組み立てた製品かも・・・」と感じ、誇らしげな気持ちになります。
現場ならではの金銭感覚
現場では、手順通りの作業が行われていることに加えて、「より効率を上げるための改善」が行われており、「作業時間が0.5秒早くなる」や「製品あたり0.5円安くなる」といった小さな単位での改善が積み重ねられています。
オフィスでの仕事では「広告費○億円」「設備費○千万円」といった単位を扱うことになりますので、比較をすると非常に小さな金額ですが、現場でのそうした努力を知っているかどうかで、「現場感のあるホワイトカラー」になれるかどうかが違ってきます。
目的② 現場との向き合い方を知る
目的の2つ目は、「現場との向き合い方を知る」ことです。
「製品を作る/売ることの実態を知る」ことに加え、それを踏まえて「現場との向き合い方を知る」ことが重要です。
私は10年以上メーカーで人事をしてきましたが、「メーカーで出世をしている人は現場から信頼されている人が多い」と感じます。
現場の方達から、「あいつはホワイトカラーだけど現場感を持っていて、現場のことをよくわかっている」と感じてもらえると、現場の協力が得たい時にサポートをしてくれますし、いい協力関係を築くことができます。
そのために、実際に現場で働き、現場の方達と交流ができる現場実習はまたとない機会です。現場の方達に特有の雰囲気や人となりもあると思いますが、積極的に交流をして、雰囲気を掴んでおくことをオススメします。
3.工場実習が合わないと感じた時にやるべき3つのこと
工場実習の目的や学びたいことを解説してきましたが、「工場実習が合わない」と感じる人が多いのも事実です。それはもしかしたら今の会社の風土や仕事自体があってないのかも知れません。
ここでは、「そんな工場実習が自分に合わないかも・・・」と感じたときにキャリア形成の観点からやっておくべき3つのことを解説します。
① 自分の市場価値を知っておく
将来的に転職するにしてもしないにしても、自分の市場価値を知っておくのはマストです。いざ転職しようとしたときに年収ダウンの求人しかない・・・ということにならないために、無料アプリでいいので市場価値は測っておきましょう。
個人的にはVIEWという無料アプリがおすすめです。3分程度の簡単なアンケートを入力すると、自分の価値観に沿ったキャリアシナリオをAIが解析して提案してくれます。
② 転職エージェントに登録しておく
こちらも、転職するにしてもしないにしても、新入社員として会社に入社した時から転職エージェントには登録しておくのがおすすめです。
私自身、入社1年目から転職エージェントに登録していましたが、「自分の経験値だとどんな求人があるのか」を知れたり、「無料のキャリア相談で頭の中が整理」されたり、非常に有益でした。私は結果的にそれが転職につながりましたが、「もしいい求人がいいタイミングであれば転職も考える可能性がある」ぐらいの気持ちで全く問題ありません。
個人的にお勧めするのは以下の転職エージェントです。
若手の転職におすすめの転職エージェント
① 成果主義の企業のみ紹介する人材エージェント【識学キャリア】
② 20代のための就職・転職支援【えーかおキャリア】
③ 自分のキャリア観や価値観を明確にしておく
今の会社に不満があって転職を考える人が最初に当たる壁が「自分のキャリアの軸がないこと」です。特に大企業に長年勤めていると「会社のために働く」という意識が強くなり、なぜ今の仕事をしているのかを自分軸で答えられない人が非常に多くなります。
いざ転職を考えたときにそうならないよう、若手のうちから自分のキャリア感やキャリアの軸を整理し、明確にしておくことを強くおすすめします。
個人的には、初回無料でキャリア相談ができる「マジキャリ」がおすすめです。初回相談の申し込みは1分程度で完了します。
長年一つの会社で働いていると、会社のためや上司のために働く、という意識が強くなってきます。もちろん他人に認めてもらうことは素晴らしいことです。しかし、ここには「他人に認められるために自分の価値観の軸をずらさなければいけない」危険性も孕んでいると感じます。
仕事内容が「自分軸」でも納得感のある仕事であればいいのですが、やもすると会社からアサインされる仕事や、会社が理想とするキャリアに、自分の価値観を合わせにいくような形になってしまう恐れがあります。
この「自分軸」で納得感のある仕事をするために必要なことが「自分のキャリア観や価値観を把握していること」です。自分にはどんな強みがあり、人生やキャリアをどのような価値観を持って過ごすのか。これは一人で考えていてもなかなか明確にするのは難しいものです。
このマジキャリというサービスをうまく活用して、自身のキャリア観や価値観を早めに明確にしておきましょう。
まとめ
今回は現場実習に行くことになった新入社員/新人の方に向けて、「現場実習の目的」と「現場実習で学びたいこと」、そして「工場実習が合わないと感じた時にやっておくべきこと」を解説しました。また、その前提として、「ホワイトカラーの仕事と、現場の仕事の違い」についても解説をしました。
まず、ホワイトカラーの仕事の特徴は以下の通りです。
一方で、現場の仕事の特徴は以下の通りです。
これらを踏まえ、現場実習では以下の2点を学びとっていただきたいと思います。
現場実習は、現場の実態を知り、さらに現場との向き合い方を体得するまたとない機会です。この機会をぜひフルに活用して、今後の会社人生のスタートダッシュを決めてもらえることを祈っています。
現場で働ける機会は、多くの人にとって会社人生で二度とない機会だよ。この機会をフルに活用して、会社人生のスタートダッシュを決めよう!
以上、K でした!
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