イクメンパパのみなさん、日頃の仕事と子育てお疲れさまです。私も現在2人の子供の子育てと仕事を両立していますが、仕事と家庭を両立する大変さは骨身に沁みてわかります。
そんなイクメンパパや、将来イクメンパパを目指す若手の方の中には、仕事も家庭も充実させられる会社への転職を考えている方も多いと思います。
この記事では、イクメンパパが転職活動をする場合に押さえておくべきポイントについて、丁寧に解説していきます。
1.転職までの10ステップ
早速、イクメンパパの転職活動10ステップについて説明します。10のステップは以下の通りです。
黒字と赤字はどういう違いだろう?
赤字のステップがイクメンパパに特有のステップになっているよ。
2.各ステップの解説
ここからは、各ステップについて実体験も交えながら詳しく解説していきます。
① 自分の市場価値とキャリアシナリオを理解する
イクメンパパに限らず、転職活動を進めるにあたって「自身の市場価値」と「キャリアシナリオ(キャリアの選択肢」を理解しておく必要があります。
ここを押さえておかないと闇雲に転職サイトに登録して選考を受け、時間を浪費してしまう可能性があります。
特にイクメンパパの場合は子育てや家事に時間がかかり、転職活動にはあまり時間をかけれないこともあると思います。まずは価値観や市場価値を理解して、転職活動を効率的に進めることをお勧めします。
これには無料ツールを使うこともおすすめですので、以下の記事も是非併せてご覧ください。
② 転職エージェントに登録する
抵抗がある方もおられるかもしれませんが、費用は全くかかりませんし、特にエージェントとのやりとりも発生しません。
登録すると求人の検索やスカウトを受け取ることができ、ぼんやりと考えていた「転職」について具体性を持って検討をし始めることができます。まずは情報収集のために転職エージェントに登録することをオススメします。
転職エージェントのサイトに掲載されている情報を見るだけでもイメージが湧いてくるので、まずは転職エージェントに登録することをオススメするよ。
Kのおすすめ転職エージェント
① 20-30代の転職ならマイナビエージェント
② type転職エージェントハイクラス
③ 外資系企業への転職ならJAC Recruitment
④ 成果主義の企業のみ紹介する人材エージェント【識学キャリア】
③ 転職エージェントの登録情報を充実させる
転職エージェントに登録をするだけでも様々な採用案件を検索できるようになりますが、登録情報を充実させるとより自分にあって案件が絞り込まれるようになります。
例えば、これまでのキャリア、希望する業種・職種や希望年収などを登録していきます。そうすることで条件にあった案件が自動的に提案されてくるようになり、より具体性を持って転職先を検討できるようになります。
また、情報を登録するなかで自分のスキルを棚卸したり、自身のキャリアに対する思考が整理されていくメリットもあります。
特に、職務経歴書を作成してみると、自分の中で明確になっていなかった部分がわかり、思考が深まるよ。初めての転職活動の場合は早めに作成してみることをオススメです。
④ 転職エージェントの担当者と話す
登録してしばらくすると、転職エージェントの担当者からメールやアプリ内でメッセージが届き始めます。まだ転職を決心していない場合は直接エージェントもお話をすることに抵抗感を感じる方もおられると思いますので、このステップは飛ばしもOKです。
とはいえ、それほど怖がる必要もありません。
まだ転職活動を始めたばかりであることや、具体的な志望もまだ固まっていないことを正直に伝えると、転職活動の進め方やおおよそのスケジュール感などの基本知識を丁寧にレクチャーしてくれます。
また、奥さんとの話し合いを見据え、このタイミングで転職エージェントに以下の点を確認しておくことをオススメします。
話し合う中で以下のような点について認識を合わせていきます。
このステップは一旦飛ばしてもいいけれど、思い切って話をしてみることをオススメします。転職するかどうかもわからない、という状況でも丁寧に対応してくれます。
⑤ 価値観とやりたいことを言語化する
イクメンパパの転職であっても、当然仕事自体にもやりがいを感じたい人が大半だと思います。
しかし、いざ自分の「価値観」や「やりたいこと」を説明しようと思うと、人に説明できるレベルで言語化するのは難しいものです。
「なぜ転職をしたいのか」「どんな仕事がしたいのか」といったことは選考の中で確実に聞かれる質問ですので、自分の過去の経験や価値観を振り返り、やりたいことを言語化しておくことをオススメします。
また、「やりたいこと」の言語化には、以下の書籍が非常におすすめです。
⑥ 年間の支出を把握する(イクメン特有)
家庭を持った状態で転職をする場合、奥さんを含めて1番の心配事は収入だと思います。
ただ、奥さんと相談をするにしても、「どれだけの収入があれば十分なのか」は絶対的な正解がないため空中戦になりやすいものです。
そのため、まず現状の年間の支出を把握し、今の生活を維持するためには最低どれだけの収入が必要なのかを理解した上で、具体的な数値で相談することがオススメです。
年間の支出さえ把握しておけば、例えば「今の年間支出が〇〇万円ぐらい。子供の将来を考えると20××年までに〇〇万円ぐらいは貯金をしておきたい。だから、年収としては手取りで最低〇〇万円は必要だと思っている。」といった相談が可能になります。
転職を考え始めてから1年間も待てない、という場合でも、少なくとも数ヶ月でもいいので家計簿アプリを活用して支出を把握することをオススメします。
Kの場合は、マネーフォワードを使って支出を把握したおかげで具体的な数値で年収の条件を検討できたよ。
⑦ 奥さんと話し合う(イクメン特有)
このステップは独身の方の転職とは一番大きく異なるステップです。
そもそもが仕事と家庭を両立を前提とした転職ですので、奥さんにも十分に納得してもらった上で進めないとうまくいきません。転職を考えていることを奥さんに説明し、理解を得る必要があります。
一回の相談で理解してもらおうとせず、時間をかけてしっかり話し合うことが大切です。
話し合う中で以下のような点について認識を合わせていきます。
2)3)については、「④ 転職エージェントの担当者と話す」で転職エージェントと話した上で奥さんとの話し合いに臨むことをオススメします。ここをある程度具体的に語れることによって、奥さんにも本気度を伝えられます。
また、4)について、我が家の場合は家計を支えているのが私の収入であるため、奥さんの一番の条件は「年収」でした。転職自体を奥さんに理解してもらえれば、年収が奥さんの一番の条件になる家庭は多いのではないかと思います。
ここも「⑥ 年間の支出を把握する」で把握した年間の支出を説明しながら、今の生活を維持するために必要な最低年収がいくらなのかを説明します。その上で、奥さんとして譲れない年収のラインを確認します。
転職活動の中では、「希望年収(もらえれば嬉しい年収)」と「最低限守りたい年収」を伝えなければいけませんので、奥さんとの話し合いでその額を決めます。
⑧ 転職エージェントの担当者と話す
⑤で明確化した「やりたいこと」と、⑦で奥さんと決めた「条件」をもとに転職エージェントと改めて相談します。ここまでくるとかなり条件が明確になっていますので、転職エージェントとしても案件を紹介しやすくなっています。
ここでは、できれば複数の転職エージェントに登録し、複数のエージェントと話してみることをオススメします。転職エージェントによって得意な業界には違いがありますし、同じ転職エージェントの中でも正直なところ担当者の当たり外れがあるためです。
私の場合は、5社ほどのエージェントやヘッドハンターにお話を伺い、希望希望に強そうで担当者とも気が合った2社から案件の紹介をしていただきました。
Kのおすすめ転職エージェント
① 20-30代の転職ならマイナビエージェント
② type転職エージェントハイクラス
③ 外資系企業への転職ならJAC Recruitment
④ 成果主義の企業のみ紹介する人材エージェント【識学キャリア】
⑨ 両立しやすい会社を見極める(イクメン特有)
⑧のステップを経て、転職エージェントから複数の会社の紹介があります。紹介を受けた案件の中から、自分の条件に合う会社を選択していきます。
すでに、やりたいことや条件は転職エージェントに伝えていて、それに沿った案件が提案されていると思いますので、ここでは「家庭と仕事を両立しやすいかどうか」が大きなポイントになってきます。
家庭と仕事の両立がしやすい会社かどうかを見極めるために、以下のポイントを確認することをオススメします。
年次有給休暇の取得のしやすさ
年次有給休暇はどんな会社でも法律で定められた日数を従業員に付与する必要があります。しかし、風土的に年休を使いにくく、取得率が低くなっている会社も存在します。
そのため、年次有給休暇の「取得率」を事前に確認しておくことをオススメします。
両立支援制度の充実度と取得のしやすさ
両立支援制度は法律で定められた最低限の制度に加え、企業独自で設定している制度もあります。後者については会社によって様々ですので、事前にどんな制度があるかを確認しておくことをお勧めします。また、両立支援制度があっても、風土的に制度を使いにくく、実際の制度利用率は低くなっている会社も存在しますので注意が必要です。
以下の記事では、ここであげた2点以外にも、「育児と仕事を両立しやすい会社を見極めるポイント5選」を解説していますので、是非合わせてご覧ください。
参考|子育て支援の取り組み14選
参考までに、私が調査した14社の企業の子育て支援の取り組みを以下記事にまとめていますので、是非合わせてご覧ください。
⑩ 選考・内定・絞り込み
ここまで来れば、希望の会社は数社に絞り込まれていると思います。
理想としては、複数社から内定をもらった上で様々な条件を比較して1社に絞り込みたいところです。そのため、絞り込んだ数社を並行して受けていく形になります。
ここで無事内定をもらえれば転職活動ももうすぐ終了です。
内定後の最終回答は1週間〜2週間以内とされるのが一般的だと思います。
複数社から内定をもらっていれば、このタイミングで様々な条件を比較したり、年収の引き上げ交渉をしたりして最終的に1社に決めることになります。
気をつけたいのは、複数社の条件比較をする場合、内定の連絡をもらう時期をある程度揃える必要がある点です。最終選考の時期を一時期に固めることでそれが可能になりますので、ここは転職エージェントの担当者とよく相談をしながら進め方を検討したいところです。
3.まとめ
今回は仕事と家庭を両立できないと感じた男性の転職までのステップを解説しました。
独身の方の転職と同じステップももちろんありますが、⑥⑦⑨は「家庭との両立」という観点で特有のステップになっていると思います。
「今の仕事のままでは仕事と家庭の両立ができない」と感じ、「仕事を変えたいと思っている」方は、今回お伝えした内容を参考にしていただきながら、転職活動を進めていただければと思います。
自分自身も奥さんも納得しながら、いい転職活動ができるよう心からお祈りしてます!
以上、K でした!
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